Rhythm Circus Vol,01 アフターレポート

3/28 Rhythm Circus Vol,01
【Rhythm Circus Vol.1 オフィシャルサイト】

開場 18:00 / 開演 18:30〜


2010年3月28日、吉祥寺スターパインズカフェに鮮やかな装飾がちりばめられ、ステージには巨人が立ち並んだ。海のサーカスを想わせる空間が生まれ、 “リズム”をキーワードにさまざまなジャンルのアーティストが集結した。


文:吉田みさと / 写真:内田麻美

 

橋田ペッカー正人

オープニングアクトは橋田ペッカー正人のファシリテートするドラムサークル。
DJ Noriの紡ぐ音に、さまざまな種類の太鼓の音色が重なり出す。入場した途端リズムの洪水に溺れてしまいそうな楽しさで、思わず体がのってしまう。次々と入場する参加者をファシリテートするペッカー。


―いつのまにか一つのテンポになっていって、みんなでそれを共有して楽しいという意識に共鳴するところがドラムサークルの良いところだと思う。(橋田ペッカー正人「リズムを活かして生きる」)
その言葉通り、初めて出会った人たちがリズムで繋がり合う瞬間が生まれた。ペッカーさんを中心に会場中央に大きくできた輪は、笑顔で溢れていた。
「リズムサーカスへ、ようこそ!!」


ペッカーの合図で、会場全体がリズムサーカスのスタートを鳴らした。


 

ASA-CHANGとハッピータブラボンゴ会社

―タブラボンゴって、ひとりで練習していると意外とさみしくなっちゃいます。みんなでやるからこそ、楽しいんです。(小椋智子「タブラボンゴ」)―


ハッピータブラボンゴ会社のメンバーはシャツとネクタイの出で立ちで登場し、タブラボンゴの音色で会場を魅了した。ぴたりとそろったリズムが心地よい。『ハッピータブラボンゴ会社の歌』では演奏しながら軽いダンスも披露し、観客から笑顔がこぼれた。


ハッピータブラボンゴ会社を率いるASA-CHANGは、「会場の空気が一変したのはわかっておりますが、このまま続行させていただきます。これも“リズム”というものということで」と挨拶した。


続く『ワンノートサンバ』ではボサノバ調のリズムにのせて明るい音色を、そして『木琴のうた』では哀愁を帯びた音色を響かせた。その曲ごとに会場の雰囲気が一変していくくらいのタブラボンゴの表現の幅広さを感じるひとときだった。


 

やまだあずさ、佐藤由香、大津雄地、多鹿大介

やまだあずさのマリンバと佐藤由香のドラムセッションで、また会場の雰囲気は一変した。躍動感のあるリズムとマリンバの音色が会場を包み込んだ。
「今日はリズムサーカスにようこそいらっしゃいました!どうぞ、最後まで楽しんでください。」
リズムサーカスのオーガナイザーでもあるやまだあずさの挨拶に、暖かい拍手が送られる。


大津雄地、多鹿大介がパーカッションに加わり、アフリカのリズムを元にして作られた『Together』を演奏。さまざまな打楽器の音色が潜む密林のような雰囲気に会場が包まれた。やまだあずさと佐藤由香が奏でるマリンバの奥行きのある音も、自然にとけこむようなメロディがマッチする。『RainDance』では、雨の降る空やしずくの落ちる様がたちのぼるような音を披露。本来マリンバ1台用の楽曲が、見事なアレンジによって躍動した。


ラストを飾る『ガーナイヤ』でそれぞれのソロも魅せつつ、4人息のあった演奏を聴かせた。さまざまな地から訪れた打楽器が、ひとつのステージでリズムを刻む。自然のドラマが思わず目に浮かぶ生命力のある音に魅了された。


 

Jimanica、Jin Destroy!、大西英雄

暗闇の中、光る指が奏でるノイズの効いたベース。ツインドラムから飛んだリズムの粒子が、次第に一つの音楽を形成していく。
フロアを浮遊するリズムに、観客も体を揺らしはじめた。会場とステージが一体となって盛り上がっていく空気が満たされる。 Jin Destroy! のかけ声に呼応するように、Jimanicaと大西英雄のドラムのリズムが編み上げられていく。途中、スペシャルゲストのASA-CHANGがセッションに参加。激しいプレイと繊細なリズムが加わる。ラストに投げられたASA-CHANGのシンバルに、観客は歓声をあげる。
それぞれのソロでは思わず息をのむようなプレイが炸裂し、拍手がわきあがった。ソロから再びセッションがはじまり、盛り上がりは最高潮を極める。そこからスロウなテンポで一瞬会場を和ませるが、ラストに向けてリズムはやまない。


会場とのコミュニケーションをしながら演奏するような3人のリズム。ラストに向けてかけのぼっていくリズムの洪水は圧巻だった。興奮さめやらぬ拍手はアンコールへ。
再びステージに登場したJimanicaは、「リズムサーカスの皆さん、おつかれさまです!」ととりの挨拶。
「今日このメンバーでやるのは初めてだし、これからこのメンバーでやる予定もたっていないので、2日めがきたつもりで演奏します」とアンコールを披露。
リズムサーカス最後を飾るパフォーマンスに会場全体が踊った。